ホタルブクロの育て方とは？ [植物]
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ホタルブクロという植物の
育て方をご紹介いたします。
ホタルブクロ（蛍袋）とは
キキョウ科の多年草。
日本の草原や山地に自生する野草で、
初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせます。
山菜として、若い葉・茎・花が食用になるようです。
ホタルブクロという少々変わった名前の由来です。
・花に蛍を入れたから・・という説
（暗闇でホタルが点滅し、
その光りで花が浮き出る様に現われます）
・火垂（ほたる）と呼ばれていた
提灯（ちょうちん）に似ているから・・という説
学名 Campanula punctata
和名 ホタルブクロ(蛍袋)
別名 チョウチンバナ（提灯花）
西洋種はカンパニュラ（つりがねそう）
キキョウ科・ホタルブクロ属
原産地 日本、朝鮮半島、中国、シベリア
草丈 ３０～８０ｃｍ
花期 ６月～７月
花色 赤紫色・紅紫・淡紅色・白（ヤマホタルブクロ）
花径 3cm
下記は、ホタルブクロの特徴になります。
梅雨時から初夏の時期に、開けた草原や
道ばたなどによく見られます。
その姿が美しい為、山野草として
栽培されることも多いです。
ホタルブクロは、高温や乾燥に弱い野草になります。
また、全体に毛が生えています。
根出葉は長い柄があります。
（根出葉・・植物の茎が極端に短いため、
根または地下茎 から直接出ているようにみえる葉のこと）
呼吸と光合成が主な仕事の葉身はハート形をしています。
匍匐枝（地上近くを這って伸びる茎のこと）を
横に出して増殖します。
ホタルブクロは初夏に花茎を延ばします。
（花茎・・花のみをつける茎のこと）
高さは、最大で80cmくらいにまでなるんですよ。
花は数個ほど釣り鐘型の穂状につけます。
また、花は柄があってうつむいて咲くんです。
花色には赤紫色のものと白色のものとに分かれており、
関東では赤紫色が関西では白色が多いようです。
ちなみに、似た花にヤマホタルブクロ(山蛍袋)があります。
ヤマホタルブクロは、ホタルブクロの変種で
山地に多く生育しています。
ほとんど外見は変わりませんが、
萼片（がくへん：果実でいうへたの辺り）の間が
本種と違って盛り上がっています。
萼裂片の間に上へ反り返った付属物が
有るか無いかで違いを判断します。
ホタルブクロには上へ反り返る付属品が有りますが、
ヤマホタルブクロにはそれが有りません。
（萼裂片（がくれつへん）・・萼（がく）が合着して
筒状になったものを萼筒（がくとう）、
その裂片を、萼裂片（がくれつへん）という）
（萼・・花冠（花びら、またはその集まり）の外側の部分をいう）
＜ホタルブクロの育て方＞
日当たりと水はけが良ければ特に手間はかかりません。
地下茎で容易に増えていきます。
ホタルブクロは大型の野草です。
花が咲く頃には草丈も高くなります。
草丈を低くしたい場合、春に新芽が出て
ある程度の大きさになったら、
茎を適当な位置で切り戻すようにしましょう。
＜日当たり＞
日当たりのよい場所から
半日陰の場所まで良く育ちます。
・鉢植えの場合
夏の間だけ明るい日陰に移してください。
・庭植えの場合
土を盛った上に植えてください。
暑さには弱いです。
夏は半日陰になる水はけのよいところなど
暑さの避けられる場所がよいです。
それ以外の季節はよく日の当たる場所
で育てましょう。
＜水やり＞
生育期は土の表面が乾いていたら
たっぷりと水を与えましょう。
冬は休眠期で生長しません。
水やりの回数は控えめにして乾かし気味に育てます。
・庭植えの場合
よほど乾燥しないかぎり、雨水だけで十分です。
＜肥料＞
肥料は生育期に液体肥料を月2～3回与えます。
花後は株の充実のため多少肥料を与えましょう。
子株には夏の間も施します。
＜用土＞
水はけさえよければ、土質を問いません。
赤玉土４：鹿沼土４：腐葉土２の割合で混ぜた土を使います。
庭土が粘土質ならば砂や軽石小粒、などを混ぜます。
砂質ならば黒土などを適宜加えましょう。
市販の培養土でもよく育ちますよ。
＜植え付け・植え替え＞
新芽の伸び始める前の春先か、
花後から秋に植え替えを行います。
鉢から抜いたら、株についている古い土を落とします。
また、枯れた根や傷んだ根を取り除き、
新しい用土で植え付けましょう。
・庭植えの場合
必ずしも植え替えは必要ではありませんが、
地下茎が伸びてあちこちに移動するので、
不必要なところに生えたものを移植してもいいでしょう。
＜増やし方＞
株分けで増やすことができます。
・株分け
植え替えと同時に行います。
親株から横に伸びた細い地下茎（ほふく枝）の先についた
子株を切り分けます。
ほふく枝を葉と根が付いている状態で
切り離して植え付ける方法です。
ホタルブクロはこのほふく枝をたくさん伸ばします。
株分けが一番手軽なふやし方ですね。
＜病害虫＞
・ヨトウムシ
ヨトウムシはホタルブクロの葉や蕾を食害します。
発生したら夜間に見回って防除しましょう。
・アブラムシ
発生したら駆除しましょう。
ホタルブクロは、花後から秋までには地上部の茎葉が枯れて、
地中の根の状態で冬を越します。
花が終わった後は株元から刈り込むようにしましょう。
＜ホタルブクロの花言葉＞
「正義」「貞節」「愛らしさ」「忠実」
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