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冬の訪れを告げる風物詩 雪虫 その生息地と寿命とは?  [虫]

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冬の訪れを告げる雪虫の生息地と寿命をご紹介いたします。



雪虫(ゆきむし)とは
アブラムシ(カメムシ目・ヨコバイ亜目・アブラムシ科)のうち
白腺物質を分泌する腺が存在するものの通称のこと。

学名・・Prociphilus oriens
分類・・カメムシ目・アブラムシ科
分布・・北海道~本州 シベリア
体長・・4~5mm前後


になると、お尻らへんに白いフワフワした雪のような綿毛をつけた
小さな虫が飛んでいるのを見たことがありませんか?

私達がよく目にするこの虫は「トドノネオオワタムシ」という虫です。
この虫は「雪虫」と呼ばれています。
この呼び名は主に北海道など北国での呼び方だそう。

他にも綿虫、オオワタ、シーラッコ、シロコババ、オナツコジョロ、
オユキコジョロ、ユキンコ・シロバンバなどの呼び方もあるそうです。

主に北海道や東北の寒い地方に生息していますが、関西などでも
その姿は目撃されていますので、正確な生息地はわかっていないようです。

雪虫が現れると「初雪の降る日が近い」といわれています。
雪虫は「もうすぐ寒い冬が来ますよ!」と我々に冬の訪れを告げてくれる
虫のようですね。
また、雪虫が飛ぶ日は「お天気が良い日」ともいわれているんです。


雪虫の体についている白い綿毛、実は「蝋(ろう)」なんです。
体に白腺物質を分泌する腺があり、そこから蝋が出ています。
この蝋がフワフワ雪に似たものになっている訳です。

ちなみに、この蝋は雪虫が地面に居る時に、土や水分から身を守ったり
空を飛ぶ時に風に乗って漂いやすくする為に、パラシュートの役割
果たしていると言われています。


まだある雪虫の体の特徴ですが、なんと、雪虫の雄(オス)には
口と肛門がありません

その為、餌が食べられませんので寿命は一週間ほどと短命なんです。

そして、雄が生きているその間に雌(メス雄と交尾をし
卵を産むと死んでしまいます

また、雪虫は熱に弱いんです。
人間の体温でも弱るそうです。

雪虫を見つけたら、思わずそーっと手のひらですくって
捕まえてしまいたくなりますが、そこはグッと我慢で
見守るだけにした方がよさそうですね。


雪虫の数は年々減少気味になっていると聞きます。
そういえば、子供の頃、寒い季節が近づくと雪虫が飛んでいるのを
よく見かけましたが近頃はあまり見かけなくなった気がします・・。

謎が多いといわれる雪虫、短命で少し可哀想な印象を受けます。

数匹が飛んでいる姿は可愛らしいですが、
大量発生となると気持ち悪いかもしれませんね。

フワフワ飛んでいる姿を見かけたら、そっと観察してみましょう。




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