クチナシの花の育て方とは? 挿し木の方法 [植物]
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クチナシの花の育て方を
ご紹介いたします。
クチナシ(梔子)とは
アカネ科・クチナシ属の常緑低木のこと。
野生では森林の低木として自生しています。
果実が漢方薬の原料(山梔子)となります。
(消炎・止血・解熱・鎮静などに効く)
学名 Gardenia jasminoides
(ジャスミンのような、という意味)
英名 Common gardenia
和名 クチナシ
漢字名 梔子
(果実の形が酒を入れるとっくりに似ていることから。
梔子とはとっくりの意味)
原産地 日本、中国、台湾、インドシナ、ヒマラヤ
(日本では東海地方より西、四国、九州、沖縄)
形態 常緑広葉樹・低木
開花時期 6月~7月
花色 白
草丈・樹高 1m~5m
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
<クチナシの特徴>
・厚みのある純白の美しい花を咲かせる。
・花びらはビロードの様な質感。
・光沢のある緑色の葉を持つ。
・甘くて濃厚な強い香りがする。
・実(み)は、着色料などに使われる。
・暖かく、湿潤な場所を好む。
・公害に強く、過酷な環境にも適応する。
・一重咲きのものは早咲きで、
八重咲きのものはやや遅咲き。
ちなみに、クチナシの実は黄赤色で、
薬用、染料になります。
この実は無毒なので、布を染める(クチナシ染め)以外にも、
きんとんやたくあんなどの着色にも使用されているんですよ。
八重咲きのものは実がなりません。
一重咲きのものが染料となる実を秋につけます。
クチナシの由来ですが、
実の口が開かないところから「口無し」になったとか。
また、実にある突起部分を「くちばし」に見立てて
「クチハシ」から変化した、という説もあります。
クチナシの花の一番の特徴は、
やはり、甘くて濃厚な強い香りでしょう。
3香木の1つと言われているんですよ。
<3香木>
・クチナシ(梔子)
・キンモクセイ(金木犀)
・ジンチョウゲ(沈丁花)
クチナシは葉も美しいので、
花がなくても観葉植物のように扱えます。
純白の花を咲かせた後は、徐々に黄色みを帯びてきて、
そのまま枯れていきます。
しかし、色あせても香りは残存するんです。
また、クチナシの香りは雨上がりの後などには
特によく香りますよ。
~クチナシの育て方~
<日当たり・置き場所>
クチナシは一般には、地植えで育てることが多いです。
しかし、鉢植えもOKです。
湿り気がある表土の深い土地で、
腐植質の多い土質を好みます。
乾燥に弱く、寒さにもやや弱いです。
日当たりの悪い所では花つきが悪くなりますが、
真夏の直射日光が当たっても、
乾燥で根が傷み生育が悪くなります。
管理するなら直射日光が当たらず、
比較的明るい場所などの半日陰の場所が理想です。
また、クチナシは寒風に弱いです。
冬に寒風にさらすと、枝の先端が
変色して枯れてしまうので注意が必要です。
・地植えの場合
株元に直射日光が一日中当たるような場所は
好ましくありません。
・鉢植えの場合
夏は半日陰の場所に移動させてください。
<水やり・肥料>
ある程度湿気を好み、乾燥に弱いので、
土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えてください。
特に夏は蒸発が激しく乾きやすいです。
一日に朝・夕2回は水やりが必要になります。
また、寒さに弱いので東北を含む
それより北の地方では地植えで育てるのは難しくなります。
冬は水やりを控えましょう。
冬になるとクチナシの葉が、黄色くなり元気がなくなります。
しかし、春になると復活しますので安心してください。
肥料ですが化成肥料と油かすを
混ぜたものを根元に撒いてください。
・庭植えの場合
2月と8月の年に2回。
・鉢植えの場合
8月に1回。
開花後はお礼肥として油かすなどを少量施しましょう。
<用土>
水もちの良い土が適します。
黒土に腐葉土などを混ぜた、腐植質の多い
通気性と保湿性に優れた土がよいでしょう。
・地植えの場合
粘土質の土では育ちにくいので腐葉土を混ぜて
水はけが良くて軽い土にしてください。
<植え替え・植えつけ>
用土の通気性、水はけを一番に考え、
2~3年に1回植え替えます。
根が詰まっているようなら植え替えを行います。
植え替えは春なら4月~5月にかけて、
秋なら9月前後が好ましいですが、
余りに詰まっているようでしたら、
暑い時期や冬の寒い時期は避けて
暖かい時期に植え替えましょう。
クチナシは大きくなるほど地植えで
根が付きにくくなるといわれています。
若い苗のほうが根が付きやすい性質がありますので、
大きくなりすぎたら鉢植えに仕立てるのをお勧めします。
植えつけ後は、たっぷりと水を与えてください。
また乾燥を防ぐため、株元をワラや腐葉土で覆いましょう。
・鉢植えの場合
鉢の中が根でいっぱいになって根づまりをおこします。
植え替えは一回り大きな鉢に行いましょう。
まず、古い土を1/3ほど落とします。
長い根を切りつめて、新しい土で植え替えるようにしましょう。
<ふやし方>
挿し木で簡単に増やすことができます。
・挿し木
6月~8月が適期です。
その年に出た新しい枝を先端から15cmくらいの部分で切ります。
葉の大きなものは葉の1/3~1/2程度を切り捨ててください。
1時間くらい水あげをします。
コップなどに挿して水を十分吸水させてください。
湿らせた赤玉土や鹿沼土また、さし木用土
を入れた鉢に挿します。
半日陰の場所で乾かさないように管理します。
約1ヶ月くらいで発根しますので、
秋に植え付けるか、十分根が出ていない場合は
寒さの当たらない場所で育てて翌春に植え付けましょう。
<剪定>
花が咲き終わった直後に行います。
クチナシは花の咲く時期に生えてくる新しい枝に、
翌年の花芽が出来ます。
秋以降の剪定を行うと翌年に必要な
花芽を切り落としてしまうことがあります。
大切な花芽を失うと翌年の花つきが悪くなるので
注意して行いましょう。
花が終わった早い時期に、新しい枝をそのままにして
枝の剪定を行いましょう。
<病気・害虫>
・病気
褐色円星病、さび病、裏黒点円星病、すす病など。
風通しの悪い場所で発生します。
剪定をして風通しをよくし光を入れましょう。
・害虫
オオスカシバ、カイガラムシ、アブラムシなど。
夏の間に1~2回発生します。
オオスカシバはクチナシを食べる虫です。
幼虫を見つけ次第、薬剤を撒きましょう。
クチナシは冬以外は薬剤が欠かせません。
早めの散布でクチナシを守りましょう。
クチナシの花は、近くにあれば必ずわかるくらいの
強い香りがします。
その場から離れたくなくなるくらいの素敵な香りです。
見つけた時は是非、香りを堪能してくださいね。
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クチナシの花の育て方を
ご紹介いたします。
クチナシ(梔子)とは
アカネ科・クチナシ属の常緑低木のこと。
野生では森林の低木として自生しています。
果実が漢方薬の原料(山梔子)となります。
(消炎・止血・解熱・鎮静などに効く)
学名 Gardenia jasminoides
(ジャスミンのような、という意味)
英名 Common gardenia
和名 クチナシ
漢字名 梔子
(果実の形が酒を入れるとっくりに似ていることから。
梔子とはとっくりの意味)
原産地 日本、中国、台湾、インドシナ、ヒマラヤ
(日本では東海地方より西、四国、九州、沖縄)
形態 常緑広葉樹・低木
開花時期 6月~7月
花色 白
草丈・樹高 1m~5m
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
<クチナシの特徴>
・厚みのある純白の美しい花を咲かせる。
・花びらはビロードの様な質感。
・光沢のある緑色の葉を持つ。
・甘くて濃厚な強い香りがする。
・実(み)は、着色料などに使われる。
・暖かく、湿潤な場所を好む。
・公害に強く、過酷な環境にも適応する。
・一重咲きのものは早咲きで、
八重咲きのものはやや遅咲き。
ちなみに、クチナシの実は黄赤色で、
薬用、染料になります。
この実は無毒なので、布を染める(クチナシ染め)以外にも、
きんとんやたくあんなどの着色にも使用されているんですよ。
八重咲きのものは実がなりません。
一重咲きのものが染料となる実を秋につけます。
クチナシの由来ですが、
実の口が開かないところから「口無し」になったとか。
また、実にある突起部分を「くちばし」に見立てて
「クチハシ」から変化した、という説もあります。
クチナシの花の一番の特徴は、
やはり、甘くて濃厚な強い香りでしょう。
3香木の1つと言われているんですよ。
<3香木>
・クチナシ(梔子)
・キンモクセイ(金木犀)
・ジンチョウゲ(沈丁花)
クチナシは葉も美しいので、
花がなくても観葉植物のように扱えます。
純白の花を咲かせた後は、徐々に黄色みを帯びてきて、
そのまま枯れていきます。
しかし、色あせても香りは残存するんです。
また、クチナシの香りは雨上がりの後などには
特によく香りますよ。
~クチナシの育て方~
<日当たり・置き場所>
クチナシは一般には、地植えで育てることが多いです。
しかし、鉢植えもOKです。
湿り気がある表土の深い土地で、
腐植質の多い土質を好みます。
乾燥に弱く、寒さにもやや弱いです。
日当たりの悪い所では花つきが悪くなりますが、
真夏の直射日光が当たっても、
乾燥で根が傷み生育が悪くなります。
管理するなら直射日光が当たらず、
比較的明るい場所などの半日陰の場所が理想です。
また、クチナシは寒風に弱いです。
冬に寒風にさらすと、枝の先端が
変色して枯れてしまうので注意が必要です。
・地植えの場合
株元に直射日光が一日中当たるような場所は
好ましくありません。
・鉢植えの場合
夏は半日陰の場所に移動させてください。
<水やり・肥料>
ある程度湿気を好み、乾燥に弱いので、
土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えてください。
特に夏は蒸発が激しく乾きやすいです。
一日に朝・夕2回は水やりが必要になります。
また、寒さに弱いので東北を含む
それより北の地方では地植えで育てるのは難しくなります。
冬は水やりを控えましょう。
冬になるとクチナシの葉が、黄色くなり元気がなくなります。
しかし、春になると復活しますので安心してください。
肥料ですが化成肥料と油かすを
混ぜたものを根元に撒いてください。
・庭植えの場合
2月と8月の年に2回。
・鉢植えの場合
8月に1回。
開花後はお礼肥として油かすなどを少量施しましょう。
<用土>
水もちの良い土が適します。
黒土に腐葉土などを混ぜた、腐植質の多い
通気性と保湿性に優れた土がよいでしょう。
・地植えの場合
粘土質の土では育ちにくいので腐葉土を混ぜて
水はけが良くて軽い土にしてください。
<植え替え・植えつけ>
用土の通気性、水はけを一番に考え、
2~3年に1回植え替えます。
根が詰まっているようなら植え替えを行います。
植え替えは春なら4月~5月にかけて、
秋なら9月前後が好ましいですが、
余りに詰まっているようでしたら、
暑い時期や冬の寒い時期は避けて
暖かい時期に植え替えましょう。
クチナシは大きくなるほど地植えで
根が付きにくくなるといわれています。
若い苗のほうが根が付きやすい性質がありますので、
大きくなりすぎたら鉢植えに仕立てるのをお勧めします。
植えつけ後は、たっぷりと水を与えてください。
また乾燥を防ぐため、株元をワラや腐葉土で覆いましょう。
・鉢植えの場合
鉢の中が根でいっぱいになって根づまりをおこします。
植え替えは一回り大きな鉢に行いましょう。
まず、古い土を1/3ほど落とします。
長い根を切りつめて、新しい土で植え替えるようにしましょう。
<ふやし方>
挿し木で簡単に増やすことができます。
・挿し木
6月~8月が適期です。
その年に出た新しい枝を先端から15cmくらいの部分で切ります。
葉の大きなものは葉の1/3~1/2程度を切り捨ててください。
1時間くらい水あげをします。
コップなどに挿して水を十分吸水させてください。
湿らせた赤玉土や鹿沼土また、さし木用土
を入れた鉢に挿します。
半日陰の場所で乾かさないように管理します。
約1ヶ月くらいで発根しますので、
秋に植え付けるか、十分根が出ていない場合は
寒さの当たらない場所で育てて翌春に植え付けましょう。
<剪定>
花が咲き終わった直後に行います。
クチナシは花の咲く時期に生えてくる新しい枝に、
翌年の花芽が出来ます。
秋以降の剪定を行うと翌年に必要な
花芽を切り落としてしまうことがあります。
大切な花芽を失うと翌年の花つきが悪くなるので
注意して行いましょう。
花が終わった早い時期に、新しい枝をそのままにして
枝の剪定を行いましょう。
<病気・害虫>
・病気
褐色円星病、さび病、裏黒点円星病、すす病など。
風通しの悪い場所で発生します。
剪定をして風通しをよくし光を入れましょう。
・害虫
オオスカシバ、カイガラムシ、アブラムシなど。
夏の間に1~2回発生します。
オオスカシバはクチナシを食べる虫です。
幼虫を見つけ次第、薬剤を撒きましょう。
クチナシは冬以外は薬剤が欠かせません。
早めの散布でクチナシを守りましょう。
クチナシの花は、近くにあれば必ずわかるくらいの
強い香りがします。
その場から離れたくなくなるくらいの素敵な香りです。
見つけた時は是非、香りを堪能してくださいね。
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