春の山野草 白い花の種類 [植物]
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春に咲く山野草、
人気の白い花の種類を
ご紹介します。
山野草（さんやそう）とは、
山野に咲いている草の総称。
以前は山草（さんそう）と呼んでいる
時期もありましたが最近は、
山野草と呼びます。
・国内外の平地から高山に至る
野外に自生するもの。
・鑑賞価値のある草本、低木及び小低木。
・ある程度耐寒性を持ったもの。
これらの特徴が山野草と言われる
目安になっています。
しかし、日本国内における山野草栽培の
歴史は100年程度と浅いこともあり、
未だに明確な基準が確立されていません。
そうすると、野生の植物のほとんどが
山野草になってしまいそうですね・・。
例えば、道端によく咲いている
タンポポ、これは山野草ではなく
雑草になります。
他にも山野草と呼べそうな草木はありますが、
それら雑草は除外されています。
ちなみに、高山帯や高緯度、
寒冷地に自生している山野草は、
高山植物として区別されることが多いです。
それでは、春の山野草（高山植物）
白い花はこちらになります。
山野草は数が多いため人気の花を
ピックアップしました。
・スノードロップ・・別名をユキノハナ（雪の花）、マツユキソウ（待つ雪草）
ヒガンバナ科 ガランサス属
学名はGalanthus L.
原産地、分布は欧州南部～コーカサス地方
花期、２月～３月
特徴、約１８種があり、さらに自然変異や園芸品種を加えると
１００種以上の数に上ります。
球根で育ちます。種子から育てることもできますが、
花が咲く大きさの球根に育つまで数年かかります。
冬の終わりから春先にかけ花を咲かせ、
春を告げる花として知られます。
花は白で、3枚ずつの長い外花被と短い内花被を持つ六弁花。
いくつかの種では内花被に緑色の斑点があります。
・アンドロサケ ビローサ・・Androsace villosa
サクラソウ科 トチナイソウ属
学名はAndrosace villosa
分布、ヒマラヤ、アルプス
花期、栽培は４月
特徴は円形のロゼットが集合した房状葉。
茎には銀白絹毛が多いです。
花は帯紅白色で芳香があり、
茎頂に小花が多数つきます。
・レンテンローズ・・キンポウゲ科 ヘレボラス属
学名はHelleborus orientalis
原産地、地中海西部
花期、２月～４月
常緑の多年草。
特徴、葉は鳥足状に５～１１に深裂していて
葉柄は長く伸び、花柄は葉より短かいです。
花は径6cmほどで、３～４花、やや下向きに咲きます。
花のように見えるものは、萼（ガク）で、
実際の花は中心部にある線状のものです。
基本色はやや褐色を帯びたクリーム色。
レンテンローズは花色(萼弁色)が
赤や桃、白、緑色などの園芸種が作られており、
花色が豊富で、初春に開花する春咲きの花です。
レンテンローズは40～60cmと草丈が高く、
性質が強健。
キリスト教のレント（イースターまでの４０日間）
のころに咲くのでこの名前になったと
いわれています。
・ミヤコワスレ（都忘れ）・・キク科 ミヤマヨメナ属
学名はGymnaster savatieri
分布、原産は本州、四国、九州
花期、５月～６月
特徴、花径２～３cm、高さ３０cm位の多年草。
外国では作られておらず、日本独特の花です。
山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培され、
花色は紫青、青、白、ピンクなど多種に渡る。
葉は長楕円（ちょうだえん）形。
・ドイツスズラン（独逸鈴蘭）・・ユリ科 キミカゲソウ属
学名はConvallaria majalis
原産地、ヨーロッパ、北米
花期、５月
特徴、スズランは１属１種で、日本や朝鮮半島に
自生しているスズランはその変種。
花径１cm位、高さ１５～２０cm位の宿根草。
日本の野生のものは花が葉の下につくが、
栽培されているヨーロッパ原産のドイツスズランは
花が葉と同じ高さに咲き、一回り大きい。
真っ白なベル形の花を咲かせます。
とても美しいですが有毒です。
花色は白が普通だが桃、紅などもあり、
葉に斑（縞）の入った品種もある。
・コケモモ（苔桃）・・ツツジ科 スノキ属
学名はVaccinium vitis-idaea
分布、北海道、本州、四国、九州
花期、６月～９月
特徴、高山の日当たりの良い岩場や砂礫地に群生します。
高さ10～20センチメートルで、茎の下部は地をはいます。
葉は革質でつやがあり、長楕円（ちょうだえん）形、
長さ1～2センチメートル、裏面は淡緑色で小さい黒点があります。
6～7月、枝先の短い総状花序に筒状壺（つぼ）形の淡紅白色花をつける。
花冠は長さ6ミリメートルで先は四つに中裂し、おしべは8本。
果実は球形、径約7ミリメートルで、9～10月に赤く熟します。
酸味はありますが甘く食用になります。
・クロッカス・・アヤメ科 サフラン属
学名はCrocus vernus
別名、ハナサフラン
原産地、地中海沿岸
花期、２月～３月
特徴、花径高さ５cm位、高さ１０～１５cm位の球根草。
耐寒性秋植え球根植物です。
クロッカスは地中海地方に、約８０種を原産しますが、
大きく別けると春咲きと秋咲きとに分けられます。
花を薬用やスパイスとして用いるサフランに対し、
クロッカスは早春に咲き、観賞用のみに栽培されるため、
春サフラン、花サフランなどと呼ばれています。
球根は直径4cmくらいの球茎で、根生葉は革質のさやに覆われていますが
細長く、花の終わった後によく伸びます。
花はほとんど地上すれすれのところに咲き、
黄色・白・薄紫・紅紫色・白に藤色の絞りなどがあります。
・サクラソウ（桜草）・・サクラソウ科 サクラソウ属
学名はPrimuia sieboldii
分布、北海道、本州、九州、中国、朝鮮、東部シベリア
花期、４月～５月
特徴、山野の河原の湿地や、原野に生える多年草。
地中浅くに根茎があり、葉は数枚根生し、
長楕円形で縁に切れ込みがあり柔毛を密生し、葉柄は長いです。
花は5弁、径約2センチメートル、花弁の先端に切れ込みがあり、
基部は筒状となる。萼（がく）は5裂。
おしべ5本、めしべは1本です。おしべの位置とめしべの
花柱の長さの関係により、長花柱花、短花柱花の違いがあります。
これは株によって決まっており、サクラソウの仲間に
共通の特徴として知られています。
また園芸種は３００種近い品種があります。
日本全国に自生する山野草は、
本当にたくさんの種類があります。
今回は、白色に絞りましたが、
その花色も黄、紫、緑・・と、
様々です。
雑草と山野草の区別が難しい所ですが、
その可愛らしい姿に癒されそうですね。
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