「レルベア」 喘息治療の吸入薬 その副作用と使い方とは? [医療]
~レルベア・エリプタ組成(1吸入中の含有量)~
ビランテロールトリフェニル酢酸塩 40μg(ビランテロールとして25μg)
フルチカゾンフランカルボン酸エステル 100μg (200μg)
レルベアの種類としては
「レルベア100エリプタ14吸入用」、「レルベア100エリプタ30吸入用」、
「レルベア200エリプタ14吸入用」、「レルベア200エリプタ30吸入用」があります。
100と200の数字の違いですが、これは薬の中に含まれる
フルチカゾンフランカルボン酸エステルの含有量の違いになります。
ちなみに通常、成人にはレルベア100エリプタを、
症状に応じてレルベア200エリプタを投与するようです。
どちらを投与するかは患者さんを診た医師の判断による訳です。
そして14と30の数字ですがこれは回数の違いです。
14回分、30回分という事ですね。
レルベアは、朝・夜いずれの投与でも構いませんが毎日決まった時間帯に
定期的に吸入します。
1日1回1吸入で呼吸機能改善効果を24時間維持するという薬です。
すでに起きている気管支喘息の発作を、
速やかに軽減・消失させる薬ではありませんのでご注意ください。
喘息の方にとってはこの薬、もの凄く喜ばれているんです。
今までの薬と違い1日1回で、しかも長時間薬の効き目が持続する。
なにより呼吸がしやすくなったと喜ばれています。
しかしながら薬です。
薬にはやはり副作用があるのでは?という心配もあります。
<レルベアに副作用はあるのか?>
・重大な副作用・・アナフィラキシー反応
・主な自覚症状・・発声障害(しゃがれ声)
息切れ、ほてり
口腔咽頭カンジダ症
判断力の低下 など
ちなみにレルベアを服用されている方に聞いたのですが、
声が枯れたようになる時があるとの事。
カラオケに行くと高い声が出にくいそうですが日常の生活には差し支えないそうです。
あとは下唇の内側の薄皮が捲れて白くなっていました。
痛くもなんともないそうですが吸入を始めてしばらくしてからなったそうです。
レルベアは長時間作用する気管支拡張剤と、ステロイド性抗炎症剤と呼ばれ
る薬を両方含んだ吸入薬(粉末)になります。
「え!ステロイドが入っているの!?」と不安になる方も少なくないと思います。
ステロイドといえば内服薬、塗り薬、注射液などがあり、その他にも
関節炎や皮膚炎、そして喘息などの治療薬として使われるもの。
レルベアの説明をしてくれた薬剤師さんによると、
吸入ステロイド剤は内服薬などのステロイド剤と違い血液中に入り
全身に回ることはなく気管支にしか留まりません。
なので、副作用などの症状は心配しなくてもいいとの事。
ステロイドと聞いて過剰に反応しなくていいようです。
怖がらずに医師の指導の下、長期間きちんと吸入しましょう。
<レルベア・エリプタの吸入方法>
保管方法・・室温保存
必ず吸入する時までカバーをカチッと開けないで下さい!
1.カバーを「カチッ」と音がするまで開ける。
これで薬が1回分セットされます。
必ず吸入口を上にしてください。
吸入器の下の方に14もしくは30という数字があります。
先程述べました回数ですね、これがセットしたことにより一つ減ります。
数字が0になったら終わりです。
2.息をしっかり吐き出してから吸入口を加え、強く深く「スーッ」と息を吸い込む。
通気口を指で塞がないように注意しましょう。
しっかり吸い込んだら吸入口から唇を離し、口をあけないで3~4秒程度息を
止めてください。
その後ゆっくり静かに息を吐いて元の呼吸に戻しましょう。
3.吸入後は口をすすぎます。
のどや口の中に残っている薬を洗い流す為に必ずうがいをするか口の中を
すすぐかして下さい。
しゃがれ声や口腔咽頭カンジダ症の予防にもなります。
~使用を忘れた場合~
・2回分を1度に吸入しない事、必ず1日1回1吸入です。
・気付いたらすぐに1回分を吸入する。
(その後の吸入は通常吸入している時間帯に1 回分を吸入する。
ただし1日1回を超えて吸入しない)
使用後はカバーを閉じる前に吸入口を乾いたティッシュペーパーで拭いて下さい。
そしてしっかりとカバーは閉じましょう。
うまく吸入できたかわからない場合は、カバーを閉じずにそのまま何度か吸入を
繰り返してください。
発作予防の吸入ステロイドは毎日続ける事が大切です。
発作がなくなっても自己判断で吸入を止めてはいけません。
風邪やアレルゲンなどの刺激で、簡単にまた発作が起こる場合もあります。
しっかり毎日吸入を続けて炎症を鎮めましょう。
必ず医師の指示に従い、また吸入説明書をよく読んで使用しましょう!
~レルベア製造販売元 グラクソ・スミスクライン株式会社~
低温やけどの症状と治療法 その原因と予防法をご紹介! [医療]
低温やけどの症状と治療法、その原因と予防法をご紹介いたします。
湯たんぽ、始めました。 / nteee
低温やけどとは
やけどを負うほど高くない温度の熱に、長時間、皮膚が接している事で生じる
やけどのこと。
~普通のやけど~
・水ぶくれができる
・ひりひりして痛い
・はっきりとした痛みを伴う など
~低温やけど~
・皮膚が赤くなる
・皮膚の奥の方がぴりぴりする痛み
・あとから徐々に痛みがくる など
低温やけどは普通のやけどと違い、症状がすぐに出ないのが特徴です。
その為、発見が遅れる事が多く、治療が遅れてしまう可能性があり注意が必要です。
<低温やけどの原因とは>
低温やけどは我々の生活する中の身近なもので起こることが多いんです。
・ホットカーペット(電気カーペット)
・電気こたつ
・電気毛布
・ストーブ
・使い捨てカイロ
・湯たんぽ
・あんか
・その他暖房器具
冬の寒い時期に、このような暖房器具などを使いながら知らないうちに寝てしまい、
長時間、体の同じ場所を温めて低温やけどになってしまう場合が多いようです。
低温やけどにならない為には、このような事に気をつけましょう。
<低温やけどを防ぐには>
・体の同じ場所を長時間温めない
・使い捨てカイロは肌に直接貼らない
・就寝時に湯たんぽ、電気毛布、電気あんかは使用しない
(湯たんぽなどを使用する場合は、タオルなど厚手の布にくるんで使う)
(電気毛布などを使用する場合は、就寝前に寝具を暖め寝るときに切る)
・暖房器具の温度は低めに設定する
・コタツや電気カーペットの上で寝ない
(起きている時は座布団やクッション等を使って、熱源が直接触れないようにする)
・ノートパソコンは長時間、膝に置いて使用しない
使い捨てカイロを下着やインナーの上に貼る方も多いと思います。
しかし、薄手の生地の為、低温やけどになる可能性が高いので、
もう1枚上に着てカイロを貼った方がよいでしょう。
湯たんぽなどは、厚手の布やタオルを解けないように巻くことをお勧めします。
また、熱すぎるお湯を入れないようにしてください。
寝ている時は特に、足元がやけどしやすくなりますので注意してくださいね。
大人に比べて皮膚が薄い子供やお年寄り、動きが制限される病人の方などは
特に注意して配慮する必要があります。
暖房器具などは寝たら切るなどしましょう。
<低温やけどの症状とは>
低温やけどは殆どの場合が、1週間以上たってから気づく事が多いんです。
皮膚の表面に症状が出にくい為、皮膚の変色などに気づいた時に
その重症さに気づきます。
表皮や真皮の下の皮下脂肪組織に及ぶ酷いやけどの症状が出るのは、
1~2週間の間で低温やけどを起こした皮膚の部分は白みを帯びます。
そこからさらに灰白色や黄色い色へと変わっていきます。
酷い場合は、壊死を起こした部分が茶色や黒い色になる事もあるんです。
通常のやけどは、皮膚の表面の組織が破壊されます。
しかし低温やけどの場合は、低温で長時間かけて皮膚の奥底まで進行します。
気づいた時には深刻な状態になっているという訳です。
では、低温やけどを起こしてしまったらどのように対処、治療すればよいのでしょう?
<低温やけどの治療法>
低温やけどは普通のやけどと少し違ってきますので、気づいてからすぐに
水で冷やしてもあまり効果はありません。
勿論、水で冷やしても傷あとが緩和されるという意見もあるので、
そうしても構いません。
~確認事項~
・やけどをしてからどのくらい時間が経過しているか
・やけどの範囲
・水疱の有無
・痛みの程度
・皮膚の血行の状態
・感染症などの確認
~潤い療法~
最初の2~3週間で行う保存的治療というものです。
この療法は、ワセリン軟膏を塗布や厚めの絆創膏に塗り、やけどした部分を覆って
皮膚に適度な潤いのある状態を保ち乾燥を防ぐという役割があります。
これを2~3週間行うと次第に、健康な皮膚と患部の境目がはっきりしてきます。
この療法で低温やけどの大きさ、深さを測り治療法が進められていくんです。
・やけどの酷い部分が小さい場合
目安として患部が1cm未満ならば、治癒するまで保存的治療を継続します。
・やけどの酷い部分が大きい場合
患部が1cm以上なら、皮膚や皮下脂肪の壊死組織を切除し縫合するか、
体の別部分から皮膚(皮下脂肪ごともあり)をとり皮膚移植をします。
素人では判断が難しいので、患部が小さくても必ず病院へ行き診察を受けましょう。
感染症の予防にもなりますので、病院で適切な処置を受けてください。
余談になりますが、小さい頃に低温やけどとわからずにそのまま放置した結果、
結構な期間、痛みやら皮膚のただれやらで大変な目にあいました・・。
やけどした部分の皮膚は茶色に変化し、何十年も経った今は周りの皮膚と同じ色は
していますが、その部分だけ皮膚が溶けたような状態が残っています。
皆さんも決して自己判断はしないで、異常を感じたら素早く病院へ行ってくださいね。
予防接種のスケジュールを立てるには 予防接種の間隔は? [医療]
予防接種のスケジュールを立てるには、また、予防接種同士の間隔に
決まりがあるのかをご紹介いたします。
予防接種(よぼうせっしゅ)とは
病気に対する免疫をつけるために抗原物質(ワクチン)を投与すること。
主にワクチンは皮下注射で接種されます。
胃腸からの吸収が期待できないためです。
しかし、ポリオの生ワクチンは経口で接種されます。
ポリオワクチンは、腸を中心とする免疫を作るためです。
何故、ワクチンを接種しなければならないのでしょう?
ワクチンを接種することにより、病原体の感染を防いだり、
和らげたりすることが期待できるからです。
また、予防接種は、伝染病の抑止に最も効果的だといわれています。
<予防接種に使用される主なワクチンの種類>
・生ワクチン・・麻疹、風疹、ポリオ、BCG
生ワクチンは生きた病原体の毒性を弱めたものです。
ただし、生の病原体を体に入れるため、接種した病原体により
軽い副反応が起こることがあります。
また、このワクチンは、免疫不全状態の人には使えません。
・不活化ワクチン・・百日咳、日本脳炎、インフルエンザなど
死んで毒性を失った病原体の成分のみのものです。
ワクチンの効果は弱いため、免疫反応を強化するには
何度かの接種が必要になります。
・トキソイド・・ジフテリア・破傷風
菌が発生する毒素を取り出し、それを無毒化したものです。
不活化ワクチンと同じく、ワクチンの効果は弱いです。
こちらも何度かの接種が必要になります。
ちなみに、トキソイドは病原体そのものを攻撃する抗体を作らせる訳ではありません。
ワクチンに含まないという考え方もあるようです。
予防接種の接種方法の種類として、定期接種と任意接種があります。
覚えておくとよいでしょう。
~定期接種~
予防接種の対象年齢が近づくと、市役所の担当課などから
封書などで連絡がくると思います。
保護者の方は、必ず接種対象者にワクチンを受けさせてください。
接種費用は自治体による公費助成が行われます。
(有料とする地方公共団体もあるようですのでご確認ください)
定期接種に該当するワクチンの種類は、ジフテリア・百日咳・破傷風混合(DPT)、
BCG(結核)、麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)、ポリオ(急性灰白髄炎)、
日本脳炎です。
~任意接種~
こちらは、接種者の自由意思による接種になります。
必ず接種しなければならない、という訳ではありません。
接種費用は全額自己負担となります。
ちなみに、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌を対象に、
接種費用の90%以上を国と地方自治体により助成しているようです。
任意接種に該当するワクチンの種類は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、
水痘(みずぼうそう)、A型肝炎、B型肝炎、成人用肺炎球菌、狂犬病などです。
予防接種を受けて、体調が悪くなったり健康被害が発生した場合は、
医薬品副作用被害救済制度が適用されますので、接種を受けた病院、
自治体などに速やかに連絡してください。
<予防接種を受ける間隔とは?>
赤ちゃんが生まれて2ヶ月目から予防接種は早いもので始まります。
それまでにまず、かかりつけの病院を選んでおきましょう。
ワクチンの種類によって、次に受ける予防接種の間隔が違ってきます。
必ず覚えておきましょう。
~生ワクチン接種後~
・別のワクチンを接種する場合・・接種後は4週(中27日)以上の間隔をあける
・同じワクチンを接種する場合・・ワクチンの種類ごとに間隔が違う
該当するワクチンは、ロタウイルス、BCG、MR(麻しん風しん混合)、
おたふくかぜ、みずぼうそうなど
~不活化ワクチン接種後(トキソイド含む)~
・別のワクチンを接種する場合・・接種後は1週(中6日)以上の間隔をあける
・同じワクチンを接種する場合・・ワクチンの種類ごとに間隔が違う
該当するワクチンは、B型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV)、
三種混合(DPT)、ポリオ(IPV単独)、日本脳炎、インフルエンザ、HPVなど
予防接種を受けて、次に別の種類の予防接種を受けるまでの接種間隔は、
生ワクチンなら4週間(中27日)、不活化ワクチンなら1週間(中6日)です。
スケジュールを立てるなら、上手くその間隔を利用しなければなりません。
例えば、生ワクチンと不活化ワクチンを受けるとします。
不活化ワクチンを先に受ければ、1週間後に生ワクチンが受けられます。
逆に生ワクチンを先に受けると、4週間後まで不活化ワクチンを受けられません。
こうなると、時間がかかりますし、免疫を得るのが遅くなります。
また、同じワクチンを続けて接種する場合、
四種混合や三種混合ワクチンの1回目と2回目の間なら3~8週間あけて下さい。
ポリオワクチンなら6週間以上のあきが必要になります。
1日に同時に接種できる種類もありますので、病院や地元の保健婦さんなどに
相談して上手くスケジュールを立てるようにしましょう。
ワクチン接種を中止している種類のものもありますので、
必ず自治体などに確認してくださいね。